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『マエストロとの出会い』箱根ガラスの森美術館にて


『アルベルト・デ・メイス』と言うバイオリニストをご存知ですか?

世界的に有名な方らしいのですが不勉強な私は全く知りませんでした。

先日 箱根ガラスの森美術館で偶然コンサ-トを聞くことが出来ました

サロン風の広間に40人程が メイス師を半円状に囲むようにして演奏が始まりました

美術館内部と言うこともあり 昔の西洋の貴族はこんな感じで音楽家を招いたのだろうと言う雰囲気です

私と家内は一番前の席が空いていたので並んで座りました 文字通り手を伸ばせば届く距離です。

 私の拙い文章では表現のしようもありませんが

きっと『超絶
技巧』と言う言葉はこのような演奏を指すのでしょう

たった15分のミニコンサ-トでしたが涙か止まりませんでした 隣のカミさんもしきりに涙をぬぐっています

回りを見渡すと泣いていたのは私とカミさんだけでしたのでちょっと恥ずかしかったです。

演奏が終了したその時 奇跡は起こりました。

立ち上がって拍手している私を メイス師がハグしてくれたのです

そしてカミさんに手を差し出し握手してくれました


普通 演奏家は指の負担を極端に嫌うため 絶対に観客と握手はしないものなのです。

そして次に私と握手してくれ またハグしてくれました。

感激の余韻に浸りながらその場を去ろうとすると 女性の通訳の方が

『一緒に写真をとメイス師がおっしゃってます』と伝えて来ました

CDを買ったからなのか メイス師のご厚意からかはわかりませんが

記念写真を撮らせていただきました


後で聞いたのですが メイス師は観客を良く観察していてサ-ビス精神が旺盛なのだそうです

私たちの目前まで寄って指の動きを克明に披露してくれたのは 偶然ではなかったのだとかみさんと話しました


夢のような出会い 夢のような時間でした 


 
メイス師のCDを聞きながら  By おっさん
 

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